Nutanixの主要なエンジニア向け資格を取得するためのポイント

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この記事は、Nutanix Advent Calendar 2025の1日目として書きました。

Nutanixの資格持ってると稼げるらしい

ただし米国。

ソース:CIODIVE – 5 highest-paying IT certifications in 2024

認定技術者の平均年収が2022年は14万7000ドル、2024年は17万5000ドルと書いてあります。うせやろ?

給与水準も視覚の位置付けも格差が凄すぎて一瞬悲しくなりますが、考えても仕方ない話なのでそれは横に置いときましょう。

何はともあれ、ここ1年ほどの間に、お仕事でNutanixに携わることになり「資格とってね」と言われている方がだいぶ増えてきているかと思います。

この業界では大体の方がvSphereで仮想化に触れてきているかと思います(私もそうです)ので、ITインフラの基本的な用語や概念を学び直す必要はありませんが、Nutanix Cloud PlatformはvSphereをモデルにして作られたわけではないので、資格を取るならば、違いをしっかりと理解して、Nutanixの用語や概念的、操作の流れを頭に叩き込む必要がありますので、なるべく無駄を減らした勉強方法を記しておきたいと思います。

最初に目指すことになるNutanixの資格

まずそもそも、どの資格を取ることになるのか。

Nutanixパートナーの分類やランクによって、○○の取得者が何人必要です、という規定があります。その際に対象となる資格は何種類かありますが

  • 「Eラーニング受けてちょこっとクイズに答えればOK」というレベルの簡易的な資格
  • 「ちゃんとした試験に合格する必要がある」という本格的な資格

があります。前者は主に営業向けなので、ITエンジニアが目指すなら後者、具体的には「Nutanix Certified Associate (NCA)」または「Nutanix Certified Professional – Multicloud Infrastructure (NCP -MCI)の2つになります。

レベル感

ぼっち・ざ・ろっく!カルトクイズより100倍簡単です。

NCAは「脱初心者」レベルです。

ITインフラストラクチャ全般に関する約6~12ヶ月の経験に加え、Nutanix仮想化に関する3~6ヶ月の経験を有している、システム管理者、ジュニアレベルのエンジニア、またはITオペレーターが対象になります。この資格だけで「Nutanix経験バリバリあります」と言われると「お、おぅ…」となりますが、学ぶ意欲の証明にはなります。

NCP-MCIは、ギリ中級と呼んでいいか迷う、中級の入り口レベルかな?と思います。

ITインフラストラクチャ全般に関する約1~2年の経験に加え、Nutanix管理に関する6~12ヶ月以上の経験を有します。一般的には、管理者、エンジニア、オペレーターを含むITスタッフに加え、Tier 1または2のサポート担当者、ネットワークまたはセキュリティオペレーションセンターのエスカレーションエンジニアなど、導入、構成、移行、トラブルシューティング、拡張、管理を円滑に実施できる能力を有する人材が対象となります。この資格なら「Nutanix経験あります」と言われても大丈夫。

どちらも、一般的なベンダー系IT資格試験と比べて、特別難しいものではありません。とはいえNutanixエアプでノー勉だと落ちます

何から始めればいいのか

最初にブループリントというドキュメントを確認してください。これは絶対です。

「Nutanix 試験対策」って検索したり、生成AIに「Nutanixの資格試験に合格する方法を教えて」とか聞くよっぽど効率的です。

ブループリントは、Nutanix公式サイトの資格関連ページからリンクされています。試験の申し込みページ等からもリンクされているかも?

資格情報のページが思いっきり英語なので一瞬「ウッ」と思いますが、安心してください。右側に日本語版ブループリントへのリンクがあります。

ブループリントの何を読めばいいのか

とりあえず全部読めと言ってしまえばそれまでなのですが、特に重要なのは試験範囲です。当たり前ですね。試験範囲も確認せずに試験勉強を始めていたらマズイですよね。

しかもご丁寧に、ブループリントには、試験範囲の関連ドキュメントへのリンクが貼られています。英語ですが、Google Chromeの翻訳機能を使えば十分読めると思います。試験範囲の関連ドキュメントは必ず読みましょう。

リンク先のページは、ドキュメント内の項目をピンポイントで指しているので、できればドキュメント全体を読んだ方がいいです。また、操作の説明はPrismを思い浮かべながら(触れる環境があるなら実機を見ながら)、とにかく3周読むことをオススメします

読んでみて、概念や操作が頭の中でイメージできた項目は、それ以上時間を掛けなくても概ね大丈夫だと思います。

逆に、関連ドキュメントを読んだときに、知らない用語が出てきたり、流れがイメージできなかったりした場合にはそこを優先して掘り下げた方がいいと思います。

わからない言葉がNutanix用語ではない場合→生成AIに腹落ちするまで質問してみましょう。

操作の流れがイメージできない場合→職場の環境か、Test Driveか、Nutanix Community Editionを活用しましょう。

実機があればベストですが、合格点スコアにどうにか届くレベルであれば、ドキュメントをちゃんと3周読みつつ、わからない言葉や概念をしっかり潰せばどうにかなると思います。

まとめ

長々書きましたが、特殊な試験ではないので、

  • 普通に試験範囲をちゃんと確認して(ブループリント読もうな)
  • 普通に必要な準備をちゃんとして(必要なとこはしっかりドキュメント読もうな)

頂ければばきっと大丈夫です。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!

Nutanix or ヤギ のことををつぶやきます。