Nutanixの様々な”history”を辿る

⏱この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

この記事はNutanix Advent Calendar 2022の2日目として作成しました。

※会社の歴史とかの話ではないです。

Nutanixを使用している際に、いろいろな履歴を確認したくなることがあるかもしれないし、ないかもしれません。今回は、履歴を確認したくなったときに役立つかもしれない情報を雑多にいくつか紹介します。

バージョンアップや構成変更の履歴

Nutanixのナレッジベース記事 KB-1151 『How to Check the Cluster Upgrade History』が参考になります。AOSの更新、ハイパーバイザーの更新、NCCの更新、メンテナンスモードへの切り替え、CVMメモリサイズの変更、HW構成の変更、Files(FSVM)の更新についての確認方法(コマンド)が紹介されています。いずれのコマンドもCVMにSSHログインして使用するものとなっています。

AHVのバージョン履歴

上記の KB-1151 からもリンクされていますが、AHVのバージョン履歴に関しては KB-11927 『How to check current AHV version and upgrade history』が独立して存在します。AHVをLCMでアップグレードした場合(最近のAHVでは旧来のワンクリックアップグレードではなくLCMを使う形に移行しています)は、KB-1151 のコマンドではなくこちらのKBで紹介されているコマンドを使用します。CVMから実行していますが、hostsshコマンド(CVMからクラスタ内のハイパーバイザーのコマンドを叩くためのコマンド)を使用するので、実質的にホスト側(AHV)のコマンドでの確認となっています。

ACLIとNCLIのコマンド実行履歴

Nutanixの管理は基本的にはPrism(GUI)で行いますが、コマンドも利用可能です。主要なものとしてACLI(AHVの管理)とNCLI(Nutanixクラスタの管理)があります。

どちらのコマンドもフォーマットとしては、エンティティ、アクション、パラメータのkeyとvalueなどを色々と指定する必要があるため、bashのコマンドラインから一撃でバシッと実行するのは熟練の技です。

そこで多くの場合、acliやncliにオプションや引数を付けずに実行して、対話モードに入ります。対話モードだと各種オプションやパラメータをTab補完できるようになるので、格段に操作しやすくなります。

しかし、acli/ncli対話モードの実行履歴はbashのhistoryには記録されません。でも実行履歴を確認したい…そんな時に役立つのが KB-2408『How to check ACLI and NCLI command history』です。

製品リリース履歴

サポートポータルへのログイン(Nutanixのお客様またはパートナー権限)が必要なページですが、Announcements で詳細なリリース履歴が確認可能です。新機能なしでバグ改修のみのメンテナンスリリースも含まれます。この記事の執筆時点で2019年の年末くらいまで遡れています。サポートポータルのメニューの下の方にあり、リリース履歴だけでなくField Advisoriesなど重要な情報もリストアップされます。

Announcementsページへの移動はメニューの下の方から(赤線部分)

大まかな製品リリース履歴(非公式)

非公式ですが、海外のNutanix SEである Jake Tame 氏が個人的にメンテナンスしている Nutanix AOS / Product Release Timeline というサイトがあります。こちらは基本的には新機能を含むマイナーバージョンまでを対象としているそうです(例外あり)。メニュー表示に必要な横方向の解像度が高めなのと、あくまで個人サイトのため抜け漏れもある点には注意が必要ですが、バージョン番号だけでなく主な新機能も記載されているのでざっくりと流れをつかむには便利です。

Nutanix or ヤギ のことををつぶやきます。