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この記事はNutanix Advent Calendar 2021の1日目として(たまたまタイミングが良かったので当初予定していた記事と差し替えで)執筆しました。
2022年12月現在、AOS 5.20の次のLTSであるAOS 6.5のドキュメントも日本語化済みです。詳細はこちらをご覧ください。
Nutanix日本語ドキュメントはインビジブル?
NutanixサポートポータルのDocumentationコーナーでは、一部の主要な製品ドキュメントが、どなたでもご覧頂けるようになっています(※Nutanix社員、パートナー様、お客様 などの属性によって見えるものが変わります)。
ただし、このサポートポータルの仕様にはちょっと困った点がありまして、ログインしていない状態では英語版のドキュメントしか表示されません。ドキュメント一覧ページに日本語ドキュメントを表示をするには、My Nutanixにログインして、Support Portalの画面右上のユーザーの設定(Preferences)で、 Preferred Languageの設定を[Japanese]にしておく必要があります。
また、アカウントを作成しても「Nutanix社員でも、パートナー様でも、製品購入済みのお客様でもない」というステータスでログインした状態だと、製品登録を求めるダイアログが表示されてしまいドキュメントを閲覧できない、という動きをしてしまいます。
つまり何が問題かというと、Nutanix社員、パートナー様、製品購入済みのお客様以外には、権限上はどなたに見て頂いても問題が無い一般公開設定の日本語ドキュメントにたどり着くためのルートが無い、ということです…。
しかしこの度 2021年11月30日の夜に、現行LTSであるAOS 5.20関連の日本語ドキュメントをリリースしましたので、下の方に直リンクを掲載しておきます!!
実を言うとひとつ前のLTS(長期サポート版)であるAOS 5.15 関連のドキュメントも一部が日本語化されていたのですが、様々な事情によりあまり読み易い仕上がりにはなっていなかったので、私個人としてはあまり広くはご案内していませんでした。ちなみに、さらに前のLTSまで遡ると AOS 5.10 には日本語版ドキュメントがなく、AOS 5.5ではPrism WebコンソールガイドとPrism Centralガイドだけ日本語化されていました。
日本語版リリースに向けて色々やってました
今回のAOS 5.20では(過去のバージョンもそうでしたが)、海外の翻訳業者?から上がってきた翻訳データを日本のSEの一部メンバーで分担してレビューしました。私も当初はいちレビュアーとして参加する予定でしたが、色々な事情で途中から突然とりまとめ係という名の生贄になりまして、2か月ぐらい他の業務の傍ら以下の作業をしておりました。
- 表記ルール策定
- 用語集の整備(英語版ドキュメントを形態素解析を掛けたりした)
- 翻訳ワークフローツール(SaaS)の機能やクセの確認
- レビュアー用マニュアル作成
- 業者から上がってきたデータをレビュアーに渡す前のクレンジング
- とりまとめ役と言いつつ自分もレビュー
- レビュアーからの質問対応(主に翻訳ワークフローツールの使い方と表記について)
- レビューの進捗管理
- レビュアーによる確認&修正してもらったデータのステージング環境での最終確認&修正
- インド(Nutanix)と米国(翻訳ワークフローツールの会社)の担当者とのやり取り
過去に経験した書籍執筆とりまとめよりは全然いいのですが、なかなか大変&謎のノウハウがたまりました。リリースのスピードとか考えると、弊社さん、機械翻訳に移行したほうがいいのでは…😇という気持ちもありつつ、限られた時間と体力の中で頑張りましたので、有効活用頂けますと幸いです!
しかしながら、この手のモノはレビューをするたびに直したい部分が出てくる、というのも事実です。また、いかんせん量が膨大で、目の届いていない部分もあるかと思います。変なところを見つけられた際には(※きっとある)、お手数ですが私までお知らせください。